今日はそーせい(4565)の3Q決算がありました。


売上77億 税引き前利益27億 3/4四半期でのEPS153円 (IFRS)
 

この数字。そーせいの場合判断材料はほぼ出ていてそーせい株のファンであったり長く株価を追っている人には数字的なサプライズはないです。が、これからそーせい株をチェックしたり買うことを考えている人には良い指標になると思います。

日本のバイオベンチャーは、一般的には長期投資家にはあまり好かれていないです
好かれない理由はいくつか考えられますが、列挙してみると
  1. バイオにかぎらずベンチャーはコンプライアンスの欠如した会社が多く、上場ゴールが目的のように見えてしまう。
  2. さらにバイオという分野は長い間先行投資が必要で資金集め目的の上場も多いのは事実
  3. 事業内容は医学の最先端でやっている研究でありだれが見ても理解できるものではないため
こういったところに集約されるわけです
今回の数値はそういった嫌疑の目をはらすにはいい数字だし、バイオは胡散臭いと思っている人にとってはよいサプライズだったのではないかといえます


ただ僕を含めそーせいホルダーにとって今回サプライズだったのはもう一つのIRだったんじゃないでしょうか

ムスカリンM1受容体作動薬、治験第一相を突破

GPCR


子会社Heptares社、ファーストインクラスの選択的ムスカリンM1受容体作動薬HTL9936が後期第I相臨床試験を良好な結果で終了

M1はアルツハイマーと統合失調症の適応で治験をしています
作用機序はアルツハイマーではアリセプトと同じ。

この系統の薬は世界でも何種類か出ているけれども副作用の点で用量を増やすことができず、アリセプトが発売されて20年近く立つのになかなかニーズに応える薬を作ることはできていなかった

ムスカリン受容体というのはM1~M5という5種類以上のファミリーがあり、神経伝達に関わるのはM1。今までの既存の薬はM1のスイッチを押したいのにM2~M3など複数のスイッチを押してしまい副作用が出た。

今回のHTL9936はそのM2~M3のスイッチを押さないというのだから、ヘプタレスの構造解析ベースででてきた薬候補の凄さがよくわかります

そして統合失調症の適応も。これはファーストインクラス(その適応において初めてのものを指す)とあります。M1ひとつで幾つものパイプラインができる。これはそうであってほしいと思ってはいたもののいざそれが可能であるという実験データは非常に心強い。

もう一つサプライズがあったのはHTL18318の存在
。まだ治験中のものがあるのにさらなる改良版が既に存在するということ。そして治験入りが秋あたり。ヘプタレスの薬の開発速度は桁違いのスピードではないでしょうか。

そーせいの田村社長が言う「いつでも導出できる。多数の引き合いがある」という自信たっぷりの発言に対する裏付けとなる治験データが集まっているということですね

精度の極めて高いGPCRの立体的な構造解析。それを元にした候補物質であるHTLシリーズが現実の薬として出てくる日も思った以上に早いかもしれませんね!!





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