今日(2016年3月2日)日経平均は16746円まで反発が進んだ


グラフは日経平均の日足。1年分
20160302-004


25日線をとびでて反発。(緑の線が25日線)
まぁ25日線は目安の意味しかない。明日は上がるか、下がるかどっちだろうか。


僕は過去にも散々書いてきたとおり、長期のトレンドは下に向いていると考えてる。
でもまだ反発の余波はあるだろうと思う
16800~17500くらいが反発のメドと思っているけれど、数値は自信がない。
去年の夏の相似形とするなら19000くらいまであるかも。


まず何故長期トレンドは下向きとかんがえるのか。一つはチャート。一つはファンダメンタルである。


チャートを見てみる。去年末からの下落幅は20000円→15000円と25%もありこれは短期ではなかなかすごい数字。こういう月足でみて大きな陰線が連続で出るときはトレンド転換している可能性は非常に高い。


ファンダメンタルはどうか。今年の1~2月は多くの投資家が損を出している。しかしセリクラ感というのが全く無い。これは不透明な要素が多すぎるから。中国。原油の先行き。通貨戦争問題。COCO債


具体的に言うと中国の通貨、元は常に切り下げの危険をはらんでいる。そして切り下げがあれば中国は世界の工場としての復帰する可能性はあり、中国の景気を上に向かせる効果が有る。ただそれをした場合ただでは済まないのが新興国。通貨危機というのはたいていは元のような通貨の切り下げであったり、アメリカの利上げであったりという問題から発生する。


原油の問題も根が深い。アメリカ好景気の一要因でもあるシェールガス関連の企業の体力は限界に近づいてる。供給サイドはイランとロシアなど歩み寄りができない国が混じっているため、ゲーム理論でいう囚人のジレンマに陥っていて、生産調整ができないでいる。既に世界には原油を積んだタンカーが満杯で、需要は先細り。需給の問題こそ不況の問題といえより深刻な問題になるかもしれない。


あとはCOCO債。ドイツ銀行。BIS規制=バーゼル3では国際銀行は中核的な資本にtier1とよばれる確実なモノが要求される。COCO債は不確実なものなのにtier1とされるおかしな債権で、サブプライム問題の後、時価会計下でバーゼル規準をクリアできなさそうな銀行が出てきた時、EUが何故かこれをtier1組入OK。中核的資産としてよいとしたインチキ債権である。今はこれがヤバいとなっている


クレジット・デフォルト・スワップが上昇して世界の最大手の保険会社であるAIGがやばくなったときに起きた現象=リーマンショック時の現象に似ていて非常に不気味なのである

  • リーマンショックを振り返る

下図。リーマンショック時の週足チャート2007/7~2008/10
BlogPaint


あの2007年~2008年の下落相場。実はリーマン・ブラザーズが破綻したのは最後の最後である
18000円→12000円という一年間にわたる下落相場があり、それはサブプライムローン=アメリカの不動産ローンの返済が滞っているという問題が根っこ。この年はゼネラルモータースやクライスラーといったアメリカの自動車産業のトップ企業も破産法の適用をうけるなど本当に厳しい年だった。


クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)など偶発債権モノの利回りが異常上昇し、どこかが破綻するだろうという中、ついに大手金融の破綻がやってくる。その最初の企業がリーマンブラザース。だからこの下落はリーマンショックといわれている。もちろんこれは現象として突端であったというだけで、不況全体がリーマンブラザーズ一社の責任であったという事ではない。リーマンは韓国における債権のデフォルトが発端で2008年9月16日に唐突に破産した。そしてこれを皮切りに各地で大手の金融系の会社の破綻が相次いだ。


最も大きな問題になったのは保険会社のAIGで、ここが破綻すると世界の市場が機能しなくなる。CDSもそうだがAIGはデリバティブや各種社債など債権の保証をしていたため、潰れてはいけない企業だった。そのためアメリが政府が債務をすべて引き受ける形でAIGを救った。世界最大手の銀行シティバンクも同年11月に破綻したが、同様にアメリカ政府が債務を引き受けた。他方モルガンは巨額の赤字を出していたがMUFGにモルガン・スタンレーを売り飛ばして生きながらえた。


株価は世界で30%~40%数日で暴落。日経も無事では済まなかった
日経はリーマン前12000円。10月安値は8100円である。さらにそこから1000円以上下がってそれが大底となった


  • この歴史から何を学べるか
  1. 下落相場には理由がある。どこかが破綻するまでが半分。最後の最後は破綻で〆それが半分。その数カ月後はバリュー投資家にとって天与の買い時である
  2. 今回の世界を騒がせている問題、ギリシャのデフォルト問題であったりドイツ銀行のCOCO債の問題は前回のショックのモノを引き継いでいる。世界はつながっている
  3. 相場をレンジと見ると痛い目にあう

これだけこじれた世界の不透明感は簡単に解消することは出来ないし、投資家は不透明なものが多ければリスクオフに向かう。それが故日経が20000円に戻る相場は近い未来では無いと考える。どこかの破産があればリーマンショックを笑えないそんな下落相場がきてもおかしくない。

あの時と違うのはアメリカが好景気&良い指標を出し続けていること。アメリカが本当に好景気であること。これは救いでもある。

僕の方針は、上記想定に基づいて。日経ETF空売りorインバースETFを買う準備をする。こういう戦略で行こうと思っています。



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