ポイントは産油国が協調して原油増産を凍結できるかどうか


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原油相場は去年から大荒れだ。これは本質的な需給の問題で根が深い。シェールガス、イランの輸出再開、加えて景気の減速による需要不足。すべてが絡んでいる。

シェール革命によりアメリカは世界一の産油国になった。イランの経済制裁も解かれて世界にどんどん原油を供給している。ロシアも産油国だ。供給サイドは増えている。世界で強調して生産調整しなければいけない場面である。

日本のようなエネルギー純輸入国からみるとエネルギー価格なんて安いほうがいいのだけれど、現代の金融というものは複雑に絡み合っていて簡単にはいかない。世界経済の爆薬のひとつなのだ(´・ω・`)

ここのところは原油相場は落ち着きを取り戻しているけれど、これはこの会議が成功するとみんな思っているから。産油国が協調して生産量を増やさなければ価格は安定する。それがコンセンサス

中南米産油4カ国増産凍結めぐり協議、メキシコ消極姿勢崩さず
[キト 8日 ロイター]

 中南米のコロンビア、エクアドル、メキシコ、ベネズエラの産油4カ国は8日、エクアドルの首都キトで原油相場の下支えに向けた増産凍結などの措置について協議するため会合を開いたが、メキシコが消極姿勢を崩さないなど、大きな溝は埋められなかった。
 
 石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国は4月17日にカタールの首都ドーハで会合を開き、2月にサウジアラビア、ロシア、ベネズエラ、カタールが他の産油国も同調するとの条件で合意した原油増産凍結について協議する。 エクアドルのパレハ石油相は記者団に対し、「われわれは市場に対し力強いメッセージを発信し、ドーハ会合に支持を示したい」と述べた。 ただ、メキシコがこの日の会合には「オブザーバー」として参加しているに過ぎないと強調し、原油価格下支えのための増産凍結などには協力できないとの立場を示すなど、中南米産油国の間で足並みは一致していない。 この日の会合に参加した4カ国のうちメキシコとコロンビアはOPECに加盟していない。
引用元:ロイター通信

ここにきて協調は難しいんじゃないか?という弱気論もでてきた。なかなか予断を許さない状況だ。アメリカの経済は原油価格が下支えをしている。シェール産業の裾野は広い。原油が崩れたら結構怖いのだ。上のロイターの記事ではメキシコ。後はOPEC加盟国のイランも不参加の模様。これらのOPEC内外の産油国がどういう態度を示すかが一番のポイントだろう。そして産油国にとってはカルテルに参加しないほうが利益を得るゲームである


まぁ、僕のテキトーな予想を書いておくと、

会合参加国が原油は増産はしませんよと宣言すれば大丈夫だろう
と楽観予想に一票いれておきます。
不参加国が何か声明を出すわけではないので、当面は落ち着くはずです