そーせいの個人投資家説明会

5/19日にヒルトンホテル新宿で開かれた、そーせいの説明会に参加してきました。

僕はIR以上のものは公平性の原則から出ないであろうという感覚で、気楽に挑んでいたのですが、質問者のレベルが高く思っている以上にたくさんの情報が出てきたという印象です。Q&Aにおいてはいくつか萎えるような質問もあったのですが、後半には非常に重要な質問がいくつも飛び出して(聞いても答えてくれないだろうと自分が諦めている)部分にどんどん質問を投げかける投資家が何人もいて、説明会に参加する以上はこういう態度が必要なのだという認識を受けました。

個人投資家説明会に参加するのは初めてだったのですが、本当に非常に良い刺激をもらいました。改めて個人投資家の貪欲さ恐るべしという印象です。CEOやCFOが直接答えてくれるような懇談会があるため、そーせいは、肉食系の質問をだしたほうが断然メリットがあるのだなと印象が変わりました。


重要な質問

・ファイザーとの提携について
去年の総会ではノーコメントを貫かれて、僕はこの案件は聞いても何も出てこないだろうと思っていました。例えば
  →PfizerとABiniteoが提携
このような記事があります。
ファイザーがGPCR標的の抗体をABiniteoに依頼という内容。そのターゲットGPCRの設計図をヘプタレスが担当しているというネット記事です。
ぼくも一応は知ってはいたものの、去年の返答から、こんなもん聞いてもタムラガード()の前に無駄ァと思って、僕は聞くことすら考えていませんでした。(そもそも田村さんいませんでした(''ω''))。このぶぶんを攻めた質問をした投資家の方がいて、僕の予想とは裏腹にピーター社長も真剣に答ていました。

この話題は懇談会でも繰り返され、いくつかは進捗に自信を持っているように見受けられました。(abiniteoがどうだという話は当然出ませんでしたが)ヒットした感。上記記事の信ぴょう性は僕の中ではだいぶ上がりました。


・MINA社

条件付き対価と導出のバランスをどうするのかという。良いデータが出てオプション行使した場合P2/3に進んで治験費用も莫大にかかり、買収にかかる条件付き対価も大金がいるのではないのか?大丈夫なのか?という質問。
これも重要機密で答えられないという返答だろうと思って聞いていましたが、治験規模の限定的なものは自社でやり大がかりな案件は世界的なレベルの規模の製薬会社パートナーを得るという回答。対価もザックリ言って小さな規模のものは条件付き対価も小さく、大きなものは大きいという事。
明確な回答は得られないとしても何も聞かないよりずっと情報量が多い
他にもMINA社に関しては懇談会ではCFOオークレー氏はリップサービスの旺盛な人らしく、いろいろなリップサービスをして答えてくれていたようです。


事前に僕が持っていた疑問が解消されないだろうという諦めは、投資家説明会では不要。どんどん切り込めるように経験を積みたいと思ったところです。これは広報を通じてすべての投資家に公開されるわけですからそういう視点で場数を踏んだほうが個人投資家全員にとって有利だなと感じました。

もちろんネガティブな回答もありました。
東証一部に関してどう考えてる?回答は
 →継続的に利益を出せる企業でなければならないし、それを満たすために頑張るという回答。
今期は利益を出せない期間なのでしょう。一年という単位がバイオのタイムスケールではないということです。

どちらにせよ質問を投げかけることによって投資に対する情報がたくさん出てくるのは、公開を前提にする以上良いことだと思います。次に参加すのであれば投資家として準備をし、より確度の高い情報を引き出せるように専念したいところです。



僕はインターネット発達後の投資家ですから、インターネット投資以前の生の情報に触れる機会をほとんど重視していなませんでした。(検索をはじめネット上で得られる情報のほうがはるかに多いのは事実ですが、)
しかし経営者に対して、事前に知りえた情報をぶつけて疑問点を解消する場所でもあるのだなと。こういう消化(昇華?)の仕方は非常に有意義なものであると感じました。いまさらとして情報収集に足を使うという投資家の原点に立ち戻る必要がありそうです。反省









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